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相続において兄弟間で不公平を感じたら|弁護士が対処法を解説

相続の場面で兄弟間に不公平な状況が生まれると、深刻な問題に発展することがあります。
しかし、適切な手順を踏んで対応すれば、公平な解決策を見出すことが可能です。
本記事では、兄弟間で不公平が生じた場合の具体的な対処方法について、段階を追って解説します。

相続で兄弟間に不公平な分配が発生するケース

相続の場面で兄弟の間に不公平な状況が生まれることがあります。
最も多い事例は遺産分割の話し合いにおける不公平な提案です。
具体的には、兄が自身の立場を利用して、弟に不利な遺産の分け方を押し付けようとするケースです。
また、遺言書自体の内容に偏りがある場合もあります。
たとえば、被相続人が遺言書で財産全体を兄弟の片方だけに相続させると指定するようなケースです。

兄弟から不公平な遺産分割を提案されたときにすべきこと

相続において、兄弟から不公平な遺産分割案を受けた場合、まず実行すべきことを紹介します。

 

遺言書の有効性を確認する

兄弟間で納得できない内容の遺言書が出てきた場合、その遺言書が法律上有効かどうかの確認が最初の重要なステップです。
遺言書の作成方法は民法で詳しく規定されているため、定められた形式に従っていない遺言書は無効と判断されます。

 

相続人全員での合意形成を目指す

遺産分割の問題を解決するには、相続人全員による話し合いの場を設けることが重要です。
たとえ有効な遺言書であっても、相続人全員の同意があれば内容を変更できます。
ただし、受遺者や遺言執行者がいる場合はその方々の同意も必要となりますし、遺言書で分割協議が禁止されている場合は話し合いができないので注意が必要です。

不公平な遺産分配案への具体的な対応策

兄弟から偏りのある遺産分割の提案を受けた場合、その場で安易に同意せず、内容を十分に精査してから対応する必要があります。
以下で、どのような対応策があるか見てみましょう。

 

法定相続分に基づいた公平な分割案を提示する

民法で定められた法定相続分を基準に、実際の相続財産に反映させた公平な分配案を作成することが解決への近道です。
法律的な観点から分割案の正当性を丁寧に説明することで、他の相続人の理解を得られる可能性が高まります。

 

専門家のサポートを受けて遺産分割交渉を行う

遺産分割の交渉を弁護士に任せることで、よりスムーズに問題を解決できるでしょう。
法律の専門家が介入することで、相続人間の直接交渉が不要となり、精神的な負担が軽減されます。
さらに、法的な観点からの説得力のある提案により、他の相続人からの同意を得られる可能性が高まります。

 

遺産分割調停を家庭裁判所に申し立てる

遺産分割の話し合いが進展しない場合、家庭裁判所に調停を申し立てることも解決策のひとつです。
調停委員が中立的な立場で合意形成のサポートをしてくれます。
ただし、調停が不成立の際は、裁判所が審判で強制的な解決を図りますが、審判結果は必ずしも希望通りにならないこともあるので注意が必要です。

まとめ

兄弟間の相続問題を解決するには、段階的に対応することが重要です。
遺言書の有効性確認と相続人全員での話し合いから始め、解決が難しい場合は法定相続分に基づく再提案を行います。
しかし、交渉が複雑化する可能性もあるため、早い段階で弁護士など専門家へ相談することをおすすめします。

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事務所名 弁護士法人ポルト法律事務所
代表者 上原子 将巨(かみはらこ しょうだい)
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連絡先 TEL:03-6715-6917 / FAX:03-6715-6924
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